栗の花の匂い
「へその緒の会」の浅井あきよです。
新緑も季節、
木の花がいろいろ咲く季節ですね。
くすの木は、もくもくと盛り上がるように
新芽が萌えています。
先ごろ、どこからか
この匂いは栗の花かな?
という匂いが漂っていました。
よく見ると
それは、しいの木でした。
クリーム色の細い、
ふさふさの紐をさげたような
花が咲いていました。
白いけむしみたいと言った人もいます。
(栗も同じような花です)
しいの実も「どんぐり」の一種
くりも仲間なんだなあ、と思いました。
花の香というと甘い香りを想像しますが
しいや栗の花の匂いは青臭い。
精 液 の匂いに似ていると言われます。
でも、こうしてブログに書くのに
私でも、ちょっと躊躇がありました。
たとえば、卵子の話や
受精卵の話をするのは
そんなに抵抗はないのですが。
この違いは何だろう?
6月には、
女の子とお母さんが一緒に参加する
【母と娘の月経教室】があります。
そして、同じ6月に
男の子のお母さん向けに
【男の子からだ教室】がありますよ。
こちらは「お母さんだけ」の参加です。
すでにお母さんになっている女の人も
「男のからだの仕組み」について
学ぶ機会は、全くと言ってもいいほど
無いのですよね。
だから、
女の子に初めての月経があるように
男の子に
「精 通」という現象があった時、
お母さんは、もしその事実を知っても
どのように対応していいか
戸惑ってしまう人が多いのです。
(ほとんどの男の子は
お母さんに報告はしないでしょうが)
「精 通」とは、
初めての「射 精」のこと。
本人である男の子も、
自分のからだの変化に
びっくりしたり、
戸惑ったりしていることでしょう。
その時期の男の子は
とても、デリケートな時期です。
お母さんの(たとえ悪意はなくとも)
心無いコトバや態度に
傷ついてしまうかもしれません。
でも、人間形成の上で
胎児期、乳児期とともに、とても大事な時期。
「性」の能力が開花するこの時期は
好きな人のために命をささげてもいい、
というような感情が芽生える時でもあります。
具体的に目の前に好きな人がいなくても
理想に向かって
自分の命を懸けるような
今までより大きな世界
自分を超えた何かに目を向ける時期でもあります。
世の中の矛盾が許せない!と感じる時期でもあり
身近な人にも、
容赦のない批判を向ける時期でもあります。
人類のため
というとオーバーに聞こえるかもしれませんが
弱いものをかばう気持ちなども
芽生える時期でもあります。
そして、なにより
自分だけの誰にも干渉されない空間を求めます。
これは、自立に向かう
成長の一過程です。
でも「扱いにくい」時期でもありますね。
そうなってからよりは
その前のもう少し子ども子どもした時期に
事前にお母さんも学習して
生理的な仕組みや
これから起こる可能性のあることについて
心準備をしておくほうが、いいですよ。
まだ、子どもだなあ、
可愛いなあ、というところが残っている
小学生のうちに
お母さんが「今だからできること」
をしておくのは大事です。
こちらの教室
男の子の年齢・学年は幅広くとっています。
小学校4年生だけとは言いません。
この
【男の子からだ教室】
小学生の男の子のお母さん向けです。
(子どもではなく、お母さん向けですよ)
講師のなかざわさちこ先生は
今まさにリアルタイムで中学生と小学生の男の子
それと女の子の子育てをしているママです。
誕生学協会で学び
誕生学アドバイザーになって12年
毎年、足立区立の中学生に
誕生学を届ける活動もしています。
ぜひこの機会に、
男の子からだ教室を受けてみませんか?
または、こんな教室があるよ!
と周りの方に伝えていただけたら
と思います。
今日は、風に乗って漂う
しいの木の花の匂いから
男の子からだ教室の話になりました。
そうそう、
月経と対で語られる精通ですが
なぜ「うしろめたさ」のような
語りにくさが伴うのか、、、という問題に
尾木ママこと
教育評論家の尾木直樹氏は
こんな風に語っていました。
「月経が痛みをもって語られるのに対して
精 通は、快感を伴うことで
当の男の子が罪悪感を感じやすい」と。
うしろめたさの正体は
この辺にあるのかもしれません
なんでもオープンであればいい
ということはありませんが、
子どもが一人前の男に変化していくことを
成長の一過程として肯定的に受け止めるという
ことは、大切にしたいですね。
(浅井あきよ・記)