歯にも自然治癒力がある!?
「へその緒の会」の浅井あきよです。
6月4日は「むし歯予防デー」。
今日は歯の話です。
このタイトル「歯にも自然治癒力がある!?」を見て
「皮膚にできた傷はふさがるけど、
歯だけは、無理でしょ?」って思いました?
私も、そう思っていました。
「だから、歯を大事にしましょ」って。
でも、ごく初期の虫歯は出来たり
治ったりしてるんですって。
そのように、説く
歯科医師O先生の話を聞きました。
だからって、
放っておいていい、と言うわけではないんですよ。
どうやったら、その「治る力」が発揮できるか?
っていうお話です。
以下、O先生のお話から
「虫歯はミュータンス菌でおきますが、
菌をもっていたら、
必ずむし歯になるとは限りません。
むし歯ができるには、
歯+ミュータンス菌+糖分+時間
の4つが必要。
この4つが重なると
菌が糖を分解してできた酸で
歯が溶けていきます。
歯のカルシウムが溶け出すことを
脱灰(石灰=カルシウム)
といいます。
唾液の分泌で、中和されて
中性に戻ると、カルシウムは歯に戻り
これを、再石灰化といいます。
歯の表面では、目に見えないけれど、
たえず、溶けたり治ったりの変化
脱灰と再石灰化がおこっているのです。」
先生はさらに、こういっています。
「アメやチョコなど甘味の強いものでは
酸性化が大きく、戻るのに時間がかかります」
「『だらだら、食べ』『ちょこちょこ飲み』では
唾液が中性にもどれず、
唾液の再石灰化がおこる間もなく
脱灰がつづきます。
むし歯のできる4つの要素が
重なっている状態です。」
健康な唾液、
酸性に傾いていない中性の唾液
に、再石灰化の作用があるということは
私も始めて知りました。
唾液って、すごいですね!
「歯が歯垢で覆われていると、唾液が届きません。
歯垢(プラーク)は、細菌の代謝産物で
時間がたつと、膜状の構造(バイオフィルム)になり
唾液の力を邪魔してしまいます。」
先生は、台所の排水口のゴミ受けの
ヌメっとした汚れをバイオフィルムの一例として
あげました。
歯みがきは、なぜ必要かというと
付着している歯垢の
バイオフィルムの膜を除去すること
だったんですね。
まとめると、
健康な唾液には、
歯を修復する再石灰化の力がある。
その力を発揮させ、
むし歯にならないようにするには
●ダラダラ食べ、ちょこちょこ飲みをやめる。
(食後に甘くないお茶を飲むことはよい)
●最低一日一回(寝る前)は、歯垢を取るために
しっかり歯磨きをすることが大事。
ということになりますね。
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このお話をもっと詳しく知りたい方は
歯科医師・岡田弥生著
「むし歯ってみがけばとまるんだヨ」を、ご覧ください。
へその緒文庫にもありますよ。