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鬼は外ーー!

2017年02月03日

今日は、節分。
いまこれを書いているへやと同じ敷地にある幼稚園のほうから
どどどどど・・・・・と
太鼓の音が聞こえてきます。

今、節分の豆まきをしています。

この頃は、家々で豆まきをすることも
すくなくなったのかなぁ?

節分の夜
あけられるだけ窓をや戸口を開けて

鬼はーーーそとーーーー!
福はーーーうちーーーー!と

子どものころやった記憶があります。

子どもが小さかったときはいっしょにやりました。

でも、平屋か、集合住宅でも2階に住んでいたから
出来たことなのかも、、、、。

高層階からはものを外に投げることは
たとえ小さな豆でもお勧めできませんものね。

「邪氣を払う」といわれる豆まき。

大きな声で、思いっきり
「鬼はーーーーそとーーーーー!」
というだけでもいいんです。

あなたの中の「邪氣」が
声とともに、
吐く息とともに、外に出ていきます。

あえて「福はーーーうちーーー」は言わずとも

邪氣が出て行った後には
必要なものが入ってくるはず。

息を吐き切れば
次には自然に新しい息が入ってくるのと同じです。

「胎教」の師匠である漢方の伊藤真愚先生おすすめの
健康法の一つとして「大声法」というものがあります。

これは、氣力を充実させるために
広い場所で「ヤッホーーーーー」と声を出す
というものです。

山へ行けば「ヤッホーーー」と言いたくなりますが
都会の中ではなかなか大声を出す機会もないもの。

でも節分の夜は、大声で「鬼はーーーそとーーーーー!」
おおっぴらに声を出せますよ。

(浅井あきよ・記)

なおしの小人さんの話

2016年02月20日

そろそろ、暖かくなり
風邪引きも少なくなる時期ですが
あなたの周りではどうですか?

子どもが熱を出したとき

熱のことを子どもに、どう言いますか?

熱は困ったもの
悪いもの、と思っていませんか?

親にとって、子どもが熱を出して
保育園に行けなくて仕事を休まなくてはならない

という場合
良い悪いというより、
親としては「困る」というのが正直なところでしょう。

では、子どもが
熱を出すことが一度もなく大きくなるのが理想的なのか?

というと、どうでしょう?

子どもは、生まれ持ったからだを
特に7歳までは、熱を出したり
病気をしたりしながら
自分に適ったからだに作り変えている
という考え方があります。

軽い病気にかかって免疫を作ることも
生きる力を作るうえでの大事なことですね。

病気に、なるべくかからないで大きくなってほしい
と思って育てていても
風邪も引かない
熱も出さない
という子はいません。

もしいたら、むしろ心配なくらいです。

子どもだけではありません。

大人でも、
風邪を引くのは
からだを調整しているという見方があります。

風邪も引かないで、
パタッと大病で倒れてしまうよりは
ほどほどに風邪を引いて調整できる人のほうが
健康ということになりますね。

でも、熱が出た状態というのは
決して快適ではないので
子どもの場合

そこで親が慌てふためいたりすると
病気になる自分は弱くていけない、と
子ども自身が
無意識に思ってしまうかもしれません。

子どもなりに、
自分のからだを信頼して育つ
ためにはどうしたらよいか?

我が家では、子育ての時期
こんなことをしていました。

子どもが幼児のころ、熱を出すと
夫は
熱のある子どもにこんな話をしていました。

「今、なおしの小人さんが、
チクチク、チクチクって
一生懸命なおしているからね!

ちっちゃい
見えない なおしの小人さんが
一生懸命働いているから
熱くなって熱が出るんだよ」と。

チクチク、、、、というのは
小人の靴屋に出てくるような
とんがり帽子の小人が
ほころびを縫っているイメージです。

子どもは、お父さんの話に、素直に
「チクチク、チクチク」とまねをしながら、聞いていました。

自然治癒力、などと難しい言葉を使わずに
「なおしの小人さん」と
言ったのです。

メルヘンには、しばしば小人が出てきますが
「見えないけど背後で働いている力」の象徴です。

熱があっても
決して放っておくわけではありません。

このお話で、
熱に対してマイナスイメージを持たない
自分のからだの中の力を信じよう、というメッセージは
子どもの潜在意識に
伝わったと思っています。

浅井あきよ

おしるこをきらいな子が増えている?

2016年01月09日

1月11日は、
お供の鏡餅を下げる「鏡開き」ですね。

kagamimochi

 

鏡餅は、刃物で切るのでなくて
木槌で割るのが本来だとか。

 

私が子どもの頃は、おばあちゃんが
鏡餅をバラバラにしたものを乾燥させて
あげ餅にして、ちょっと塩を振っておやつにしてくれました。

 

からからに乾燥したものは、カリっとした、あげ餅になりますが
水分が残っていると
石のように硬い芯になってしまいました。

 

甘い方では、おしるこですが
実は私はどろっとした
甘いおしるこが苦手でした。

 

小6の時、お友達の家で

さらっとした、上澄みの多いお汁粉に
ほどよく焼けたお餅が入っているのを
小さな蓋付きのお椀で出されて

初めて、これは美味しい!と思ったことが
一度だけありましたが。

 

幼稚園の園長をしていたとき
鏡開きには、あずきを煮ましたが
おしるこが苦手
甘いあずきが好きではない
という子どもが結構いました。

 

1985年から2008年まで、
正確な統計を取ったわけではないのですが
あんこものニガテさんがけっこう
いたような気がします。

 

私は、ひそかに、わかるわかる
と思っていたものです。

 

飢えることの無い時代
いつも食べようと思えば食べ物の在る時代
子どもたちの好みも変わってくるのも
不思議はないでしょう。

 

子どもの事を「餓鬼」と呼んだ時代は
遠くに去りました。

 

我が子の食が細いと悩むママたちも多いのですが

 

私は、これは、飽食の時代に子どもたちが
無意識のうちに身に付けた防衛本能かな
と思っています。

 

(浅井あきよ)