私が赤ちゃんだったころ「くちなしの朱実とらむと」
2019年01月22日
まずは、短歌を一つ紹介します。
“山梔子の朱実とらむと声あげて
指さすほどに 子は育ちたり”
これは、母 小山静代が詠んだ歌。
“子” は 3月に生まれて
抱っこされている 私です。
赤い実を「あっ、あっ」と言って指さしたそう。
特別にどうということのない短歌ですが、
これはあきよちゃんの事なのよ
と言われて育ったので
クチナシには、特別の思い入れがあります。
クチナシは初夏に香り高い白い花をつけますが、
秋〜冬、朱色の実をつけます。
たまたま、母は短歌を残しましたが、
短歌でなくても物語りのように
子どもに、
「あなたが赤ちゃんの時に」とか
「小さい時に、、、」と
まだ記憶にないころの
ほのぼのする小さなエピソードを
映像になるように繰り返し聞かせるのは、
子どもの根っこを育てることになると思います。
(浅井あきよ・記)