無農薬茶から思った「つなぐ」ということ
「お茶の葉に残った農薬は
お茶に溶けて出てくる」
今から、30年以上前
そんな話を聴いてショック。
そうか!
洗って使うわけにいかないものな。と
すぐに無農薬のお茶を探しました。
うちのダンナさんは
緑茶が大好き。
茎茶に熱~いお湯を差して
濃い目に入れるのが大好き。
毎日飲むお茶は
安全なものにしたいと強く思いました。
「願えば通ず」といいます。
さいわい
無農薬茶を作っている
藤枝と川根と2か所の方とご縁ができ
お茶を購入することができました。
そのどちらの方も少し前に70代になりました。
川根の方は
3年ほど前
お茶を作るのをやめてしまいました。
家族が減っていき
最終的には一人暮らしとなり
ご自分の体調も悪くなったの
でした。
残念なことです。
一方藤枝の方は
お子さんが3人いて
お子さんたちはアメリカと中国へ
それぞれ留学をしました。
外から日本を見て
親のやっていることの価値を
再発見したといいます。
3人それぞれ結婚し子どもも生まれ
親とも協力しながら
お茶つくりを担っています。
ただ作物を作るだけでなく
その意味や良さを発信しています。
無農薬茶の愛用者たちと交流もしながら
お茶つくりを続けています。
将来の3代目になる
3人の小さな孫もいて、
いとこたちで兄弟のように
いっしょに遊びながら育っています。
子育てを含めて
地に足の着いた生活の様子も
カラー刷りのニュースレターで
お茶といっしょに届けてくれています。
これはもう
「続けている」とか
「継いでいる」というより
ぐんぐんと「発展成長」している
といえるでしょうね。
それにつけても思うことは
どのような技も仕事も
人から人へ継承されてはじめて
続いていくことができる、
ということ。
当たり前と言えば
当たり前の事ですが
次世代が育ってくれる
ということは
とーっても「有難い」ことと
心の底からそう思います。
子どもは未来そのものだと。
私が「へその緒の会」で
妊婦さんと関わることの多い立ち位置にいるから
とくにそう思うのか
いやこれは、どこにいても
変わらぬ真理だよなぁと。
子どもは、おなかの中にいる時から
しっかり心をかけて育てて
自律できる子に育てる。
思春期以降は
親のせいにしないで
自分の人生
自分できめる。
無農薬茶2代目さんの一人に
そっと聞いてみましたら
「若いときは
とにかく、外の世界にあこがれました。
田舎を離れて
もっと広い世界に出たいと思っていました。
強制されたら
反発していたと思います。
でも、好きなようにさせてくれたから
遠く離れて親を見て
初めて良さがわかりました」と。
すばらしい子育てですね。
継いでくださってありがとう!
おかげで、私たちは安心なお茶を
飲み続けることができます。
ところでこの無農薬のお茶を
飲んでみたいという方は下記まで
(有)人と農・自然をつなぐ会
杵塚さん
www.munouyakucha.com
静岡県藤枝市で
無農薬茶を作って売るだけでなく
お茶摘み体験や
紅茶つくり体験会などの交流会も
ひらいていますよ。
(浅井あきよ・記)