「生死を物語る」というテレビ番組のはなし
先日、スリランカに行ったことを書きましたが
このきっかけは
大下大圓師というお坊さんの
研修会に
11月30日と12月1日に参加したことに
端を発します。
木下大圓師は
飛騨の千光寺という
円空さんの仏像で有名な
お寺の住職さんですが
お寺だけでなく
病院において
お医者さんや看護婦さんと
人生の最期を迎える人に寄りそう
活動もしています。
その大圓師が
2月NHK・Eテレ「心の時代」で
紹介されました。
再放送は、2月8日(土)13時から。
題して
「生死を物語る(しょうじをものがたる)」
病院で不治の病で
余命宣言を受けて亡くなる方に
寄添う活動をしてきました。
ナラティブというのは
ナレーションと同じ語源で
その人にとっての物語りを語る。
医療の中で
患者の物語に耳を片向ける医療
「エビデンス ベイスド メディソン」
というものが心ある人の間では
注目されています。
「物語りと対話に元づく医療」とも
訳されています。
この実践を長年
医師や看護師など
医療者と一緒にやってきた僧侶
ということで
大下大圓師が紹介されました。
放送の中には
大圓師だけでなく、
先日スリランカに行き
いっしょに14日に帰国した
越山智子さんも出てきました。
ここでは
2019年12月に行われた
「生き方と往き方」という題の講演
の紹介もたくさんされていました。
この
番組では、臨床瞑想法のことには
触れていませんでしたが
私が大圓師の研修に参加したのは
臨床瞑想法
という名で
医療や福祉の現場で 使える暝想法を
大圓師が編み出して紹介指導しているからでした。
日本の仏教だけでなく
スリランカのテーラワーダ仏教の
修行もした大圓師のまとめた
臨床暝想法は
とてもわかりやすく纏めてあり
実用的でもあります。
私は自分の行なっている
「木のイメージワーク」が
「座禅とは似ているが違うと」
ということを意識していました。
大圓師の臨床暝想法は4つの段階に
分かれていて
暝想法の持つ色々な側面を
見せてくれます。
そして、
イメージを使う暝想法もあることが
わかります。
いままで私の師と仰いだ方々は
既にこの世にいない方ばかり
となってしまいました。
発信する者として
自分が独り善がりになっていないか
そのためには
良き師につくことは大事です。
生きている先達として
師として
大圓師に今出会えたことは
大変ありがたいことと
思っています。
実際にお会いしたのは
11月末とまだ日も浅いのですが
ずいぶん前、
ビハーラという名で
医療の中で活動しているころから
注目していました。
私は本当に
で出会うべき人に出会えるという
いい運をもっているなあ!
と感謝しています。
2月8日13時からの
「心の時代」の番組
是非見てね!と言いたくて
書いた文でした。
浅井あきよ・記